大正2年当時物 三越呉服店 平岡権八朗 広告用ポスター 図案懸賞募集１等賞 美人画ポスター 大正ロマン 石版画 リトグラフ 印刷博物館

三越呉服店の広告用ポスターは、明治から大正そして昭和初期にかけて活躍された多くの画家やグラフィックデザイナー
岡田三郎助、橋口五葉、杉浦非水、平岡権八郎 等の作品で有名です。

今回出品したポスターは、三越呉服店の第2回広告画図案懸賞募集(1913年)で1等作品を取った平岡権八郎の「上代美人」です。

三越は3年前の1911年(明治44年)、売出し用ポスターの図案を初めて懸賞募集しました。
この一等賞金は、千円(現在の800～1000万円)という破格な賞金であったため人々の話題を集めました。
この時の一等賞作品は、橋口五葉の「此美人(これびじん)」でした。

ポスターに記されている店名は、右側に「三越呉服店」と控えめで、広告というより鑑賞用の美しい絵画だったのでしょうか。
初期のポスターの絵柄に美人画が多いのは、こうした理由からでしょう。

コンディション
ポスターの上下には、鉄のフレームが付いていましたが、このポスターには下のフレーがありません。
また、上側のフレーム中央には、吊り下げ用の紐が付いています。(画像2・7・8)

当時の広告用ポスターは、店先などに吊り下げていたため紙質は丈夫で厚く、上下の鉄のフレームでポスターを支えていました。

上下の金具による腐食のシミや小さな穴・ヤブレ(裏面で補修)があります
その裏面には、縦に裂けた補修と下部の補強に和紙の帯をあてがいその上に紙が貼り付けてあります。(画像7・8・9)

関東大震災前に作られたポスターのため 経年劣化、数ミリの破損(画像4)、すれ、色褪せ、染み等が見られますが、100年以上前に作られた割にはバックの金色(画像6)は今でも光輝いています。

写真と実物の色は多少違いがあると思いますがご了承ください。

品 名 三越呉服店 美人画ポスター
タイトル 上代美人
作 画 平岡権八朗
発 表 年 1913年(大正2年)
印刷所 三間印刷所
大きさ 縦106cm×横76cm

こちらと同じポスターが東京の印刷博物館に展示されています。

完璧な状態の物をお求め方、神経質な方はご遠慮して下さい。
また、出品者個人のため領収書は発行しておりませんのでご了承願います。

商品は表側に和紙を敷き、丸めてダンボール製ポスターケースに入れサイズ120で発送致します。